明産株式会社

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新着情報

 当社の田原義則会長が「第9回しずおか新エネルギー大賞」のアイデア部門において審査員特別賞を受賞しました。受賞内容を以下に記しますが、このアイデアが実現できればエネルギー問題や環境問題が著しく改善され、私たちの生活レベルを落とさずに今の自然を後世に残すことが可能になるという遠大なテーマです。
 今回の受賞を通じて我々社員は田原会長の衰えない発明への意欲と社会貢献への熱意を誇りに感じています。

1.受賞タイトル
「ジメチルエーテル(DME)を媒体とした自然エネルギーの液化と貯蔵」

2.ジメチルエーテルについて
(1)ジメチルエーテル(DME、Di-Methyl Ether)とはCH3OCH3の化学式で表される人工的な合成燃料です。
(2)DMEは水素Hと炭素Cがあれば合成できます。水素は太陽光発電あるいは風力発電で得られた電力で水H2Oを電気分解して得られます。その水素を触媒を用いてCOまたはCO2と反応させればDMEが生成できます。
(3)DMEは水蒸気改質によって容易に水素に戻すことができるので燃料電池の燃料として使用できるとともに、ディーゼルエンジンの燃料として直接使用することも可能です。DMEは水素の貯蔵体として極めて有用な物質です。
(4)DMEは燃焼の際、煤や硫黄酸化物が出ず、窒素酸化物が低減できるなど21世紀のクリーン燃料として期待されています。
(5)DMEは液化が容易であり、LPG同様に扱いやすく、輸送や貯蔵が可能なエネルギーであり、LPGのインフラをそのまま利用できる有利さがあります。

3.受賞したアイデア
(1)太陽光発電は夜間の発電ができず、昼間も日照による出力変動が激しくて電力が安定しません。風力発電も風まかせであり、どちらも大電力源を有する電力会社のバックアップなしには利用できないというのが現状です。これを解決するには電力を一時貯蔵する手段が必要です。小容量の電力であれば二次電池を利用すれば可能ですが大容量の電力貯蔵となると極めて困難であり、不可能と言えます。
(2)それゆえに電力をそのまま貯蔵するのではなく、元の電力に戻しやすい別の物質に変えて貯蔵すれば実質的な電力の貯蔵が可能となるはずです。即ち太陽光発電や風力発電で得られた電力を使って水素の優れた貯蔵体であるDMEを合成するのです。そうすれば太陽光や風力といった変動の激しい自然エネルギーを平準化しながら電力を大量に貯蔵できるようになるのです。
(3)このように自然エネルギーを液化し、貯蔵するということは、見方を変えればこの地球が数千万年、数億年掛けて太陽エネルギーを石油や石炭などの化石燃料に変換したのと同じことを時間を短縮して行うことに等しいと言えます。
(4)石油は後40年で底をつくと言われています。また石炭も天然ガスもさらには原子力でさえ有限の資源であり、いずれもあと200年もすればなくなります。後は自然エネルギーに頼らざるを得なくなります。したがってそれまでに自然エネルギーを今の化石燃料同様に使えるような方法を考えておかねばなりません。自然エネルギーによるDMEの合成はその一つの方法です。
(5)世界の砂漠の5%に太陽電池を敷き詰めれば、またヒマラヤから流れ出る水を有効利用できれば、いずれも世界の必要とする全エネルギーを賄えるという試算があります。自然エネルギーを利用する発電所にDME製造工場を併設し、自然エネルギーを石油同様に取り扱うことができるようになればDMEの合成は世界のエネルギー問題を解決する有力な手段となります。

[当研究は静岡大学工学部物質工学科助教、武石薫氏との共同研究です]
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