明けましておめでとうございます。
今年の元旦は、曇りの天気予報でした。そこで今年は外には出掛けず、自宅のテラスから初日の出を待つ事にしました。そしてなんとか雲の切れ間に顔を出したお日様を拝む事が出来ました。
昨年3月11日、日本は大変な震災に襲われました。震災で亡くなった方々や家を失った方々、原発事故で避難を余儀なくされている方々などのことを思うと胸が痛みます。しかしこの災害で図らずも日本国民の秩序正しさや忍耐力、そして他人を思いやる心を世界中の人々に示すことができたと思います。今後はこの災害から見事に立ち直り、我々の持っている不屈の精神を世界中に示しましょう。
今回の災害は、これからの日本を取巻く状況の困難さを暗示しているかのようでもあります。いま世界で起こっている深刻な問題は、先進国の財政危機、つまり資本主義をリードして来たアメリカや欧州の国債の信用不安、またグローバル経済による格差の拡大や、先進国の雇用の喪失を招きました。国債発行で得たお金は高収益を生む新興国や資源・穀物・エネルギー等の先物市場への投機に流れ、それらの高騰により後進国ではまさに死活問題となっています。
日本においても財政危機は他人事ではなく、債務は1000兆円に迫ろうとしています。国債の殆どは国内で消化されており、更に債権が債務を上回っているので大丈夫だと言う説も有りますが、債権の中に欧米の国債はどれ程有るのか?生保や銀行が被る損害総額によっては再び金融危機を起こし、また大量の国債を発行するのでは?この先に待っているのはさらなる景気低迷なのか?心配の種は尽きません。
2008年のリーマンショクは100年に1度の経済危機だと言われました。私などは随分大げさだなと思っていましたが、いま振返るとリーマンショックが今回の始まりだったと思います。
年頭の挨拶にはふさわしく無い暗い話ですが、それくらいの危機感を持っています。もちろん一個人、一企業の力でどうにか出来る話ではありません。しかしどのような状態になっても生き残ることは出来ます。それには工夫と努力が大事だと思います。当たり前のことですが改めて言えば新製品の開発、今ある製品のコストダウンと高性能・高機能化、無駄な経費の削減などです。また営業マンは大きな視野で業界の動向を探り顧客をつかみ、技術者は現場のニーズを掘り起こすことです。そしてコミュニケーションを密にしてミスをなくし、整理整頓によって安全で明るい職場を作る、これらのことを実践して行きましょう。
さて当社の今期業績は、お客様のご贔屓と社員一丸となった成果によって目標を上回る売上高を達成できそうです。売上げの中には震災復興に伴う物件も多く含まれるため、経常利益は微増にとどまっていますが、そこそこの利益は確保できると考えています。
これからの数年間は世界的に非常に厳しい経済状況が続くと予想されます。繰り返しになりますが当社はこれを工夫と努力で乗り越えて行きます。そして明産らしい素晴らしい製品を世に送り出して行きます。どうか今年もよろしくお願いします。田原義博、2012年年頭

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