山頂から遠くの山域を眺めて「あれは何とか岳、それは何とか山」と山名を言い当てるのを山座同定という。これはかなりベテランにならないと難しく、また不思議なことに向こうに見える山に自分が登ったことがないとすらすらと言い当てることができない。
しかし富士/山はその姿が独特であり、またその高さが他を抜きんでているがゆえに誰でも「あっ、富士山だ」と指差できる。また富士山が日本一標高の高い山であることは多くの人が知っている。
ところが日本で2番目に高い山は?となると知っている人の数がいきなり少なくなる。正解は南アルプス(赤石山脈)の北岳であり、標高は3193m(かつては3192mだったが再測量で高くなった)だ。山頂は山梨県南アルプス市に属している。
世界第2の高峰も知らない人が多い。カラコルム山系のK2(8611m)だ。ちなみにKはカラコルムのKであり、2は整理番号だ。
このようにナンバー2に対して極端に関心が低くなるのはなぜだろうか?しかもこれは山に限らず他のことでも言えるようだ。スポーツでもそうだ。ゴルフのプロのトーナメントでは優勝者と2位との差が1打差とか、あるいは同打数でホールアウトしてプレイオフで決着なんてこともある。1位と2位の差は極わずかだ。
夏の高校野球大会も準優勝校は予選を含めてずっと負けなしで来て、最後の1試合を負けてしまっただけだ。
プロゴルフの場合は2位でもそれなりの賞金がもらえるし、甲子園の2位だってとてもすごいことだ。しかしどちらも1位と2位との差は格段に大きいような印象を受ける。2位だからと言って簡単に忘れ去られてしまうのは実にかわいそうだ。
ちなみに2番目の山、北岳は岩・雪・花が豊富な素晴らしい山で登山対象としては富士山よりも遙かに優れている。Y.S.
池山吊尾根から見た北岳(2008年7月21日撮影)

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