今年の夏はかなりの暑さだったがその分良い天気が続き、7月、8月、9月と毎月山に登ることができた。
7月は八ヶ岳にコマクサとウルップソウを見に登った。梅雨明けと同時に行者小屋から入って阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳と回り、赤岳鉱泉経由で下山した。目当てのコマクサもウルップソウも今が盛りと咲いていた。花も良かったが、どの小屋もトイレがきれいになっていて驚いた。特に硫黄岳山荘のトイレは洋式水洗で洗浄器付きだった。気軽に山に登れるようになるのは大歓迎だ。![]()
赤岳と左遠くに富士山
コマクサ(駒草)
ウルップソウ(ウルップ草)
8月は蝶ヶ岳から常念岳を歩いた。目的はもちろん槍と穂高の展望だ。やや高曇りだったが期待通りの景色を堪能した。北アルプスの入門コースとも言えるこのルートは中高年やファミリーを多く集めている。が、今回若い登山者も多く見かけた。彼ら彼女らには次回は向こう側の槍や穂高にぜひ登ってほしい。
蝶ヶ岳ヒュッテとテント場。山は常念岳
左手に槍穂高を眺めながら蝶ヶ岳の稜線を行く
常念岳山頂でのパノラマ
9月は南アルプスの赤石岳から荒川三山を縦走した。赤石岳は南アルプスの本来の名称である赤石山脈の元であり、人気が高い。ここ赤石岳や聖岳など南アルプス南部の山々はかつて素泊まり小屋だけだったので重い荷が背負える登山者しか入れなかった。しかし今はどの山小屋も整備され、シーズン中は食事・寝具付きで泊まれるようになった。そのおかげで小さなザックだけの中高年が楽しそうに登っている。これもとても喜ばしいことだ。
中央に荒川前岳及び中岳、右に悪沢岳(荒川東岳)
赤石岳を望む。右下は荒川小屋
日本の山は本場のヨーロッパアルプスやヒマラヤなどと比べるとスケールが小さいし急峻さも少ない。だから登山と言うよりも「山旅」と言った方が雰囲気が伝わる。今年の夏山も正に山旅だった。
山を旅して歩く、その途中には豊かな水と森林があり、稜線に出れば花が咲き、すがすがしい空気ときれいな景色がある。山を旅と捉えれば日本の山にはヨーロッパアルプスやヒマラヤに劣らない魅力があると改めて感じた夏山だった。Y.S.

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